土地の選び方

土地の選び方。土地を買うには事前調査・事前準備が重要です。

土地の選び方>借地について


土地に住宅を建てることを考える場合、借地に建てるという方法もあります。借地のメリットとしては、土地を購入する必要はないので、住宅に資金の大半を充当できることです。使える金額が一定であるとすれば、土地に対する使用資金を抑え、住宅に充当する比率を上げるという戦略も練ることができます。あくまでも、選択肢の一つとしてお考えください。

第三者の土地に建物を建てる権利、またはその建物を所有する権利を借地権と言います。その土地は自分のものではなく借りているものなので、当然返さなければなりませんし、借りるためのお金も必要となりますが、土地の購入に比べて借地権は、安価に抑えることができます。借地権は、他人に売却することができる資産でもあります。

ただ、借地権にはデメリットも多いのが事実です。借地権は貸し主と借り主の間でトラブルが多いことで有名です。そのため、頻繁に法改正も行われてはいるのですが、契約後に法改正されても、契約時の法律に従わなければならないのが現状です。また、借地権は数年ではなく数十年にわたる契約です。貸し主も借り主も人間ですから、その契約期間中に死去することだってあり得ます。そうなると、貸し主の世代交代や、借り主の名義変更が発生します。相続問題も起こりやすく、意見の食い違いも多々あります。

また、借地権は、土地の所有権に比べて資産価値がとても低いことでも有名です。つまり、借地権の売却を考えたとしても、お望みの評価はなかなかされないのが実情です。借地権も資産なので、他人に売却することはできますが、土地の所有権と比べその資産価値は圧倒的に低いので、なかなか思うような金額で売却することは難しいでしょう。

さらに借り主は、貸し主に対して非常に弱い立場であることもデメリットといえるでしょう。借地に建っている建物の売却・譲渡・増築など、あらゆる局面で貸し主の了承を得る必要がありますし、場合によってはそこである程度のお金(各種手数料)を用意しなければならないこともあります。そのことが、借地権の資産価値を低めている要因の一つといわれることもよくあり、借り主の悩みの種でもあります。また、借地権そのものの売却にも、貸し主の了承を得ることが必要です。借り主にとっては、何かアクションを起こそうとするたびに、「貸し主の了承」や「各種手数料」が発生する可能性が高いということです。

以上のようなデメリットを理解した上で、ご自身のプランと擦り合わせを行い、納得の行く土地を手に入れる選択肢として、借地も考慮してみてはいかがでしょうか。なお、借地権に関しては、それを専門に扱う業者というのも存在します。借地権は非常にデリケートな資産ですので、専門業者に相談してみるのも良いかもしれません。専門業者ですから、「借り主」がどれほど弱い立場であるかも理解していますし、借り主と貸し主の間で起こりやすいトラブルやその解消法などについても熟知していますから、借り主にとって有力な情報を得る事ができるでしょう。

土地の選び方、30項目





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