土地の選び方

土地の選び方。土地を買うには事前調査・事前準備が重要です。

土地の選び方>土地の履歴


購入を予定している土地が、これまでどのような使われ方をしていたかを知ることは、非常に重要です。その土地の履歴を知ることで、ある程度その土地を理解・予測することができます。その履歴を知る方法は、不動産業者・ハウスメーカー・分譲会社に問い合わせたり、市区町村の役所や役場に問い合わせたり、自分の目で現地や昔の地図を確認したり、その土地の付近に長年住んでいる人に聞き込み調査してみたりと、様々です。

例えば、田畑や沼は湿地帯である場合が多く、そこを埋め立てて新たに住宅用の土地として開発した場合、地盤が緩いことがあります。購入を予定している時点では、他の土地と変わらないような見た目をしていても、昔は田んぼだったという情報を得る事ができれば、地盤が緩い可能性があると考えることができます。不動産業者が地盤調査をしていれば、そのデータを請求すれば見せてもらえますが、地盤調査をしていない場合、ご自身で専門業者に依頼しなければならないこともあります。地盤が緩い場合、住宅を支えるための強度を得るために、特殊な基礎工事を施す必要性が出てくる可能性があります。

田畑を埋め立てた土地である場合、埋め立てた理由について調べてみることも、土地を選ぶ上で有力な判断材料になり得ます。もしかしたら、何らかの理由で田畑に向かないから、その土地を住宅用に開発したという経歴があるかもしれません。新しい土地で家庭菜園などをする予定の方にとっては、そのような情報が重要である場合もあるでしょう。

工業専用地域が新たに市街化区域になり、住宅用に開発されるということもあります。そのような場合にも、現在は他の土地と同じような見た目をしているが、昔は工場が建ち並んでいたかもしれません。もし以前に稼働していた工場が、有機素材や有毒物質などを扱う工場であった場合、土壌汚染の可能性も否定できません。その可能性が濃厚であれば、専門業者に調査を依頼するべきでしょう。

昔の地図と見比べてみるということを上述致しましたが、その理由は、河川の蛇行にあります。現在は護岸整備がなされているような河川でも、昔は大雨や台風の都度、蛇行していた可能性もあり、河川の場所も現在とは異なっているかもしれません。現在は河川からはなれた場所にある土地も、一昔前まで川底だったという可能性もあるのです。もしそうであれば、その土地の地盤は緩いかもしれないという疑いを持つことができます。大きな河川だけでなく、以前は小さな川が流れていたが、その川を埋めて土地にしたという例もあるかもしれません。そういう意味でも、昔の地図を確認するということは、意義のあることであるといえます。

購入を予定している土地の周辺の住民の方に話しを伺うことで、その土地の性質や経歴について貴重なデータを集めることができます。その土地に数十年住んでいる方というのは、その土地を熟知しています。台風のときの水の流れ方や、風の吹き方、川が氾濫したときの様子、水たまりが良くできる場所など、住んでいなければ分からないことをたくさん知っています。そのような情報を、住む前(購入前)に入手することができれば、土地を選ぶ上で有力な材料となるでしょう。

土地の選び方、30項目





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