土地の選び方

土地の選び方。土地を買うには事前調査・事前準備が重要です。

土地の選び方>現地調査が適するタイミング



現地調査は、土地の購入を決定する上で、とても重要な作業です。現地調査をしないで土地を購入するという行為は、本を作者も表紙も見ないで買うのと同じぐらい恐ろしい行為です。現地調査は、いつ行ってもいい訳ではなく、適切なタイミングというものもあります。では、どのようなときが現地調査に適するタイミングなのでしょうか。

現地調査が適しているタイミングとは、まだ経験したことのないタイミングです。説明の方法が逆説的で申し訳ありません。例えば晴天のときにすでに現地調査を済ませたのであれば、次に現地調査に適したタイミングは雨天のときという事になります。また、昼間に現地調査を済ませたのであれば、次は夜間に現地調査するのが適切なタイミングです。ようは、その土地の様々な顔を見ることに意味があるのです。

これまで説明してきたように、その土地について朝や夜、晴天や雨天、無風の日や強風の日、暑い日や寒い日など、様々な状況を確認しておくことは重要です。それらを網羅していなければ、安心してその土地に暮らすことはできません。まだ確認できていなくて、抜けている状況がある場合、その抜けている状況になったときが現地調査に向いているタイミングであると言えるでしょう。

できれば日当りの関係上、夏期と冬期の両方を見ておきたいところですが、それはなかなか難しいようです。そもそも、夏の時期より冬の時期の方が、土地を探すのに適したタイミングであると言えます。冬は太陽が低い位置を通るため、夏より日当りが悪くなることが一般的です。冬の太陽の動きから日が射す角度を計算し、日照時間などを算出することはできますが、実際にご自身の目で、その土地で冬の日差しを見た方が確実です。近くに建物がなくても、冬場は高い建物や高い気から長い影が伸びますので、冬場に現地調査することで、どの建物の影がどの程度伸びるといったことも確認できます。冬場に現物を見るのが難しいのであれば、似たような物件を見ておくだけで、影の伸び方などを覚えることができますので、他の物件で感覚を養うようにしましょう。

また、冬場は一般的に土地が売れにくいというデータがあります。その理由は色々考えられますが、日当りが悪い土地が一目瞭然だからというのが主な理由でしょう。冬場でもたくさんの物件を販売したい不動産業者ですが、冬場の日当りの悪さを顧客に実際に目の当たりにされたら言い訳もできないのです。また、物件が売れにくいということは、冬場は土地を買う競争相手が少ないことも意味します。競争相手が少ない時期に土地を探すようにすれば、たくさんの優良物件に巡り会うことができる確率も上がりますし、土地の販売価格も抑えられているかもしれません。競争相手が少ないということは、不動産業者が一人の顧客に対応する時間が増えることも意味しますので、値引き交渉もスムーズに進むかもしれません。

これから土地を探すことを検討していて時期を選べる場合は、冬の時期に探すことをお勧めします。

土地の選び方、30項目





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